仕事の関係もあり、他人様の遺言書を随分と沢山見てきました。

簡潔に書かれているもの、何重にも細かく書かれているもの、遺言者が置かれている環境にもよるとは思いますが、やはり遺言者の性格が出ます。

遺言書には、その末尾近くに、付言事項と言って、遺言書を書く理由だとか、その時の気持ちとかを書いておくことも出来ます。

私の場合、ヒアリングの内容を纏めたり、遺言者が書かれたものをそのまま載せたり、その時々の方法で、付言事項を纏めていますし、付言事項はいらないって方もいらっしゃいます。

中には、恨み辛みが強調されているものや、逆に、夫や妻への言葉で、ご自分の気持ちをせっせっと書かれる方もいらっしゃり、そのような文面を読むと、慣れているはずの私でも、心を動かされる時があります。

それでも、いつも思うのは、恨み節は別として、そんなにも愛情一杯のことを書くのなら、遺言書に遺すのでなく、”(生きている)今、言ってあげれば良いのに”って思います。

ヒアリングのなかで、色々な事情を聴くと、すぐに言うのも難しいのかな?とも思いますが、そんな遺言書は、お手伝いをした自分自身、なんとなく後を引く感じがします。
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