先日、ある相談会で複数の相談者の方から、登記費用についてのお尋ねを頂きました。

 なんでも、複数の司法書士に、相続登記の見積もりのをお願いしたところ、最低額と最高額とで約2倍の差があったそうで、同じ仕事を依頼するのに、こんなに差があるのは可笑しいというのです。

 現在、行政書士もですが、司法書士の報酬も自由化されているそうで、事務所によって大きな差が出てくるのは、当然の事というのが、現在の常識?になっています。

 確かに、単に相続登記費用の見積もりといっても、種々前提条件があるでしょうから、そんなに簡単には算出できない司法書士側の立場も十分に理解できます。

 ただ、このお尋ねをされた方々は70歳以上の高齢者の方で、理屈としては解るが、感覚的に理解できない様でした。

 私の場合でも、依頼された内容に応じて、ケースバイケースで報酬計算をして行くのですが、過去の経験から言うと、何万円以上になってしまうとか、逆に何万円以内で出来るとかの、大雑把な数字しか言えないのが現状です。

 何故かと言うと、最近は、戸籍謄本等の調査収集から、司法書士や税理士との調整を始め、銀行の預金口座の名義変更までの一連の流れを、ワンセットとして死亡してから必要な手続き全般についてをお手伝いする事の方が多いからです。

 結局、一連の流れをワンセットとしてお手伝いする場合は、信託銀行や税理士の様に、基本報酬額が何万円で、その他に遺産総額の何パーセントといった方が、解りやすいかも知れませんね。

[てるてる行政書士事務所]